フランス渡航の目的
帰国後、熱も冷めやらぬうちにUPするつもりでいましたが、仕事に穴をあけたツケやらそのまま子どもの夏休みに突入やら、二学期になっても他の業務とかさむやらで言い訳の日々が続きました。。
今日を皮切りに少しづつフランス日記を更新して参りたいと思います。
アロマテラピーの現状を知るための一助になれば幸いです。
どうぞみなさんのご参考となりますように。
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アロマテラピーという言葉が出来たフランス。
自然療法としてアロマテラピーはフランスで発展してきました。
日本では代替医療として認められず「良い香りのする雑貨」としてのみ扱われており、日本での陳列棚を見ればそれは歴然としています。
知識ある方の啓蒙によりアロマテラピーは徐々にその本来の力が知られるところとなりつつありますが、まだ「おしゃれ感覚」から抜け出せていない気がします。
香水文化が長い欧州では、香りに対する愛着が日本より強く、香水屋さんも単体で成立しますし、香水とアロマテラピーは別物と考えられていますが、日本では香水屋などお見かけしないですし、むしろ香水とアロマテラピーが一緒に扱われていますよね。
テラピーと謳うからには文字通り「療法」でならなければならないものが、雑貨として扱われるがゆえに、日本では百均で売られるものから医療レベルのものまでまさにピンキリで精油が存在します。最近ではその売り方も実に巧妙になってきて、私たちアロマセラピストでも疑い始めたらきりがない状態です。
私はまず、フランスのアロマテラピーを日本でも正確に知ることができないかと、
高山林太郎先生に連絡をとろうとします。
この方はこの業界にいる方なら誰もが知っている、ジャンバルネ博士やロバートティスランドの翻訳を手掛け、日本にアロマテラピーを紹介したいわば第一人者です。早くに連絡を取ればよかったのですが、自分がある程度のフランス語のレベルになってから胸を張って門をたたきたい、と目標を定めてしまったため、勇気を出して連絡を取ることにした2015年秋になんと高山先生は他界してしまいます。
生き字引がいなくなった今、こうなったら自分で行った方が早いと思い、自分の環境が整った今年、3週間ではありますが、フランスへ渡航して自分の目で何か感じてこようと思い立ちました。
「つづく」