フランスでのアロマテラピーの位置
- かよ みつなり
- 2016年10月8日
- 読了時間: 3分
簡潔に言うと、日本でいう「漢方」と同じかなという肌感覚です。
アロマテラピーも漢方と同じく、単体成分を抽出するのではなく植物全体を扱うもので、
漢方は民間療法として日本では浸透していますよね。
(漢方というと中国のものという誤認識も存在しますが、
正しくは中医学が日本で独自の進化を遂げたものが漢方です。)
要は、医師がごく稀になら漢方を処方し(現在は処方する医師も多いと聞きますが)
保険の効く範囲は限られており、
多くは薬局で市販のものを個人で買ったりお茶として飲んだりしているように、
アロマテラピーもごくごく稀にフランスの医師が処方し、保険はほとんど効かず、
しかし薬局で薬剤師のアドバイスをもらいながら個人が買うもの、といった様子です。
・漢方という言葉を知らない日本人がほとんどいないように、
アロマテラピーという言葉もフランスに広く知られている。
・効果効能もあるのはわかっているが西洋薬のようにほとんどが保険が効くわけではない。
・販売場所は雑貨屋ではなく薬局
・自己責任のもと、風邪などの軽い不調や不定愁訴的な慢性病に使用してみようとする風土がある。
という部分が日本における漢方の立ち位置と一緒だな、と思うわけです。
日本の番組や情報誌などで
「病院内で医師とタッグを組み、慢性病や心理面に必要と思われる患者にアロマテラピーを施す」
という話を見聞きしたことがありました。
しかしそれはあちらでも最先端でごくごく限られた場所で行われていることであったという事実。
特にパリに長年暮らしている方のお話では、
パリの病院で精油を処方されるという話は聞いたことがないとのこと。
おそらく精油が採れる南フランスに特に存在する話ではないのかとおっしゃっていましたが、
私が実際、南フランスで何人かのフランス人に聞いたところで、
やはり精油を処方する医師はいないとは言わないがほとんどないとのこと。
(話を聞けたフランス人は数人に限られているので、
私がたまたまラッキーだっただけかもしれませんが)
オーガニックや自然療法という流れは日本と同じようにフランスでもあって、
アロマテラピーを専門的にとはいかないまでもセルフケアで使用している人は多くいて、
現地の方の話では、2割くらいの人がアロマテラピーを実践しているのではないか
ということでした。
それでもやはり病院レベルではありません。
街角に時々アロマトリートメントサロンを見かけ、それぞれでやっているようでした。
サロンの割合も日本と同じくらいですし、料金設定も一緒でした。
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